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「それ、kintoneでできるかも」から始まった、DRIVE NET様の“じぶんたちで育てるDX”

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「それ、kintoneでできるかも」から始まった、DRIVE NET様の“じぶんたちで育てるDX”

DRIVE NET株式会社様

2025.06.19

東京・大田区を拠点に、川崎や羽田にも営業所を展開するDRIVE NET株式会社様。保険会社やJAF、警察などからの依頼に対応し、ロードサービスやレッカーを担う、現場のプロ集団です。多くの現場をこなすプロ集団だからこそ、日々の業務は効率化が進んでいます。それでも、「もっとスムーズにできるかもしれない」という小さな気付きをどう実現するかに悩まれていました。

業務フローは機能している。でも...

日々の業務は、電話での案件受付を起点に、保険会社ごとにWebサイトで詳細を確認し、
作業後はその情報をもとに請求処理へと進んでいく流れ。
すでに確立されていたフローではありますが、「複数のシステムを行き来して、手入力も多い」という
状態でもありました。
そこに加わったのが、デジタコメータの導入計画。
走行記録という新しいデータを、業務フローとどうつなげるか。
この問いから、業務全体を見直す機運が高まっていきました。

「対話から生まれるご提案」がプロジェクトの始まり

このプロジェクトを推進してくださったのが、DRIVE NETの片倉さんです。
当初はITシステムの導入に対して不安もあったそうですが、検討を進めていく中で、kintoneをベースにした柔軟な仕組みであれば、自社の業務にも無理なく取り入れられそうだと感じていただけたとのこと。
そうした前向きな姿勢で、導入から運用まで一貫して積極的にご対応いただきました。
一緒に現場の業務を一つひとつ確認しながら、
「何が本当に必要な機能か」「どの部分を効率化すべきか」を丁寧に言語化していく――
まさに対話から生まれる提案が、このプロジェクトのはじまりでした。

現場と向き合いながら、仕組みを土台から見直す

今回のプロジェクトでは、従来使われていた基幹システムから、kintoneを中心とした新たな業務基盤へ移行することを目的としました。
私たちはまず、DRIVE NET様の現場業務や課題を丁寧にヒアリングし、それらをもとに運用に即した業務構成案を提案。
業務の流れ全体を整理し、今後の運用を見据えた仕組みづくりを進めていきました。

kintoneベースの業務構成図
実際にどのアプリを使用して業務をするかを可視化

この構成図は、単なる設計図ではなく、「現場でどのように動き、どこで何を入力するのか」を共通認識として持つための資料でもありました。
そして、このアプローチを可能にしてくれたのが、kintoneの柔軟さです。
「こうしたい」と思ったタイミングで新しいアプリを加えたり、
「ちょっとここを変えたい」と気づいたときにすぐ調整できたり――
kintoneは、システムを完成品として渡すのではなく、育てていく仕組みとして扱えるのが大きな魅力です。
だから、DRIVE NET様のように「まずは手作業を少し楽にしたい」「使いながら、どこまでやれるかを知りたい」という段階からスタートすることも、とても自然な流れなのです。

仕組みは“カスタマイズ”より“フィット”を重視して

DRIVE NET様にご提案した主な仕組みは、次の通りです。

・kintoneで案件・作業・車両データを一元管理
・ロボオペ(RPA)で保険会社サイトからの案件情報取得を自動化
・デジタコCSVを取り込むアプリと、請求に必要な距離や日時をJavaScriptによってデジタコデータから自動計算する仕組み

ポイントは、「機能を増やす」よりも、「現場がすぐに使える形に整える」こと。
一緒に話し合いながら、実装の順番や範囲も柔軟に調整していきました。

止まりながらも、ちゃんと前に進んだ

途中、プロジェクトの一時停止という局面もありました。
しかし、一定期間を経てから、片倉さんがあらためてこの仕組みの必要性を感じてくださり、再開に向けて動き出してくださったことで、プロジェクトは半年後に再始動。
そこからは、レクチャーと実装を交互に繰り返しながら、
DRIVE NET様自身の手で扱えるシステム」を一緒につくりあげていくプロセスへとつながっていきました。

ステップを分けて、運用に寄り添う

導入にあたっては、すべてを一度に切り替えるのではなく、段階的に機能を整備し、業務への定着を図るアプローチを取りました。
まずはkintoneによる案件管理の運用がスタート。
現在はRPA連携部分の運用開始に向けて調整中です。
社内でシステムに慣れていくステップを丁寧に設けることで、より自然に、無理なく現場にフィットさせることができました。 

ロケスタが目指すのは、“変えながら育てていくDX”

今回のように、じっくりヒアリングを重ねて課題を共有し、一緒に考え、提案を重ねながら、少しずつ現場にフィットする形へと整えていく――
そんな進め方ができたことを、私たちは本当に誇りに思っています。
たとえば、最初にすべてを決めてつくるスタイルのシステムだと、「もう決まってるから」と、ちょっとした違和感や「こうしたいかも」という思いを言葉にしづらくなることもあります。

でも、kintoneはちがいます。
柔軟だからこそ、「もっとこうしてみよう」を後からでも形にしやすい。
だから導入後も、自然と「じゃあやってみようか」という前向きな動きが生まれます。 

変えられるから、アイデアが生まれる。
アイデアが生まれるから、無理のないDXが続いていく。
そんな好循環を生み出せるのが、kintoneという仕組みの大きな魅力です。 

そしてロケスタは、その循環がスムーズに、止まらず、楽しく進んでいくように、横でそっと支える存在でありたいと思っています。

DRIVE NET株式会社様
https://www.drivenet.co.jp/


■kintone伴走DX

私たちiTanto(アイタント)は、納品(納めたら終わり)という概念ではなく、導入後もお客様に伴走し個社に合わせたDX支援をおこなってまいります。支援を通じて社内浸透が広がり、DX人材が増えていく。DX支援を通してお客様の事業がさらに発展されることを目的として取り組んでいます。
kintone導入後の、さらなる強化・活用についてお困りの方は、お気軽にご相談ください!

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