公開日: 2025年12月04日 / 更新日: 2025年12月04日
kintoneのテーブルに対してSUM関数を使うと各行の合計が出せますが、特定の条件を満たす行だけを合計するってことも実はできます。
しかもJavaScriptやプラグインを使うことなく実現する裏技があるのでご紹介します。
例えばこんなテーブルがあったとします。
■ テーブルのフィールド
・日付
・カテゴリ(プルダウン) ... 項目:「要件定義」「設計」「実装」
・工数
要件定義、設計、実装などのカテゴリを指定して工数を記録できるテーブルです。

このとき計算フィールドを別途設置して
SUM(工数)
とすると工数合計が出せます。
ここで、例えば「カテゴリ」が「実装」の行だけの工数を出したい。
例えば「カテゴリ」のプルダウンで「実装」が選択された行の工数を「実装工数」として出すことを考えます。
まず「実装工数」という計算フィールドを各行に追加。
そして計算式に
IF(カテゴリ = "実装", 工数, 0)
と入れると、カテゴリが「実装」となっている行では「工数」が入りますが、それ以外は「0」となります。

テーブルの外に計算フィールド「実装工数合計」を別途追加して「実装工数」の合計をSUMで計算します。
計算式は
SUM(実装工数)
とすると(1)で設定した「実装工数」の合計が出せます。
(1)の設定で「カテゴリ」が「実装」ではない行は値が「0」になっています。
よって「カテゴリ」が「実装」の行だけの合計が出せるという仕組みです。
上記ではプルダウンの選択項目が「実装」の場合を考えました。
今回の例ではプルダウン項目が「要件定義」「設計」「実装」ですので、それぞれ行に「要件定義工数」「設計工数」「実装工数」を計算するフィールドを作成します(IF関数)。
このようにすれば「要件定義工数合計」「設計工数工数」「実装工数工数」をSUM関数を使ってそれぞれ算出できます。

それぞれ行の「要件定義工数」「設計工数」「実装工数」のフィールドはもし邪魔であればプラグインを使って非表示にすることができます。そうすれば隠しフィールドみたいに扱うことができて見た目もスッキリします。
例えばCRENAのフィールド制御プラグインなどを使うと簡単に設定できます。
パッと見、JavaScriptカスタマイズが必要かも・・・と思ってしまうケースですが、ちょっと頭を柔らかくすると基本機能で実装できちゃいます。
実はこういうケースってとても多いんですよ。
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