公開日: 2025年05月29日 / 更新日: 2025年05月29日
特定の日付フィールドをもとに年度を算出し、その年度の下2桁を抽出する方法をご紹介します。
例えば「受注日」というフィールドがあったとします。
「受注日」フィールドが「2025.5.29」だった場合
・年度 ... 2025年度(年度が4月始まりの場合)
・年度の下2桁 ... 25
です。この「25」を算出する方法です。
・年を抽出 ... 計算フィールド
・月を抽出... 計算フィールド
・月をもとに年度を計算して年度の下2桁を抽出 ... 文字列フィールド(計算フィールドでも可)
フィールドは以下のように年月抽出用に計算フィールドを2つ、年度を計算して年度の下2桁を抽出するように文字列フィールドを用意します(文字列ではなく計算フィールドでも大丈夫です)。
今回は「受注年」をもとにしているので、それぞれ「受注年」「受注月」「年度」というフィールド名とフィールドコードにしました。
DATE_FORMAT(受注日, "YYYY", "Asia/Tokyo")
DATE_FORMAT(受注日, "M", "Asia/Tokyo")
月は1桁で取得したいので、DATE_FORMAT関数の第二引数は「"MM"」ではなく「"M"」とします。
フィールドの設定で「自動計算する」にチェックを入れた上で以下の計算式を設定します。
IF(受注月>3,受注年,受注年-1))
最初の
IF(受注月>3,受注年,受注年-1))
の部分で年度を計算していますが、これは4月が年度始まりの場合ですね。4〜12月の場合はその年。1〜3月の場合は前年度になります。
例えば「2026年2月」は2025年度というわけです。
もし9月が年度始まりの場合は
IF(受注月>8,受注年,受注年-1))
としましょう。
そして、下2桁の抽出ですが、少し工夫が必要です。kintoneにはLEFT関数、RIGHT関数のように文字列の部分文字列を抽出する関数がありません。
でも、2001年以降であれば、年の下2桁は「年 - 2000」すれば算出できます。
2025 -2000 = 25
これを利用してしまえば簡単に設定できます・
今回は「文字列フィールドでも関数使えますよ〜」ということをアピールするために文字列フィールドにしましたが、計算フィールドでも上記と同様のことができます。
さて、設定が終わったら動作確認です。この時注意したいことがあります。
例えば、上記の例で「受注日」を「2025.5.29」に設定して「25」がきちんと取得できたからといってテストを終わりにしないようにしましょう。
動作確認の際には「条件が切り替わるタイミングの値」を入れてテストするのがとても大切です。
例えば、年度の切り替わりが4月の場合「3月31日」と「4月1日」で正しい値がでるかどうかを確認します。
今回の例だと
2025.3.31 ... 年度「24」
2025.4.1 ... 年度「25」
となっている必要がありますよね。
それぞれテストしてみて正しく設定されているかを確認しましょう。
さて、今回はkintoneで年度の下2桁を文字列で取得する方法を見てきました。
今回の例もそうですが、kintoneは制限が多くて使いにくいと感じておられる方でも、ちょっとした工夫で全然使いやすくなります!
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