公開日: 2025年05月29日 / 更新日: 2025年05月29日
kintoneの文字列フィールドで「自動計算する」にチェックを入れると他の複数のフィールドの値を結合できてとても便利です。
この時、文字列結合の演算子は「+」ではなく「&」なので注意しましょう。
演算子とは計算に使われる記号のことです。
足し算なら「+」。引き算なら「-」。掛け算なら「×」。割り算なら「÷」。
kintoneやプログラミングの世界ではこうした普通の四則演算の他にも、文字列結合といった処理を一つの記号で表現している場合があります。
このように一つの処理をシンプルな記号で表したのが演算子です。
一般的にひとつの演算子で表現できるのは、二つの値を取り扱う処理です。
例えば、「2+3」は「2」と「3」の足し算ですが、「2」と「3」と「4」を全部足す場合は「2+3+4」のように「+」が二つ必要になります。
例えば、数値フィールド同士の足し算をする場合は
数値フィールド1 + 数値フィールド2
のようにすればよいですが、これだと数値フィールド同士の足し算になります。
数値フィールド1 ... 33
数値フィールド2 ... 44
の場合は、「77」になるということです。
文字列として結合したい場合は「&」を使って
数値フィールド1 & 数値フィールド2
と書くと、「3344」となります。
この「&」演算子を使うと文字列フィールドと数値フィールドのように形式が違うフィールド同士も結合させてひとつの文字列にすることができます。
例えば、帳票番号などを発行する際に「年」(数値フィールド)と「顧客コード」(文字列フィールド)を「-」(ハイフン)などで区切って結合できると便利ですよね。
こういう感じのものです。
上記の例のように「顧客コード」(文字列)と「年」(数値フィールド)を結合して「文字列結合」という名前のフィールドに「顧客コード-年」と出力させてみましょう。
文字列結合は文字列フィールドを利用し、「自動計算する」にチェックを入れます。
そうすると、計算式や関数を入力できるようになります。
ここで「+」でフィールド同士を繋げようとして計算式に
顧客コード + 年
と設定しようとしても
演算子「+」とデータ型の組み合わせが正しくありません。
とエラーになってしまいます。
「+」は数字同士の足し算のための演算子です。最初で扱った例だと「33+44=77」のような数字の計算のためのもの。
なので、文字列同士は「+」では足せない(結合できない)んです。
そこで文字列と数値を結合させる場合は「&」を使う必要があります。
早速やってみましょう。
今回はハイフンで繋ぎたいので計算式はこのようになります。
顧客コード & "-" & 年
ハイフンはそのまま「-」と書くと引き算(マイナス)の演算子だと勘違いされてしまってうまく動作しないので、必ずダブルクオーテーションで囲んで「"-"」としましょう。
ちなみに「&」の隣のスペースは見やすくするために入れています。なくても正常に動作します。
さて設定が終わったら、実際にレコードを作成して動作確認しましょう!
kintoneの計算式は編集画面でまだ保存していない状態でも動作しますが、プラグインなどで出力しているフィールドが関係している場合は保存しないと値が確定しない場合もあります。プラグインを使っている場合は注意が必要です。
顧客コード ... C_23445
年 ... 2025
で試してみました!
こんな感じで設定し終わったら必ずレコードを作成したり、既存レコードを編集したりした動作確認してみましょう。
意図通りに動作しなくても焦る必要は全然ありません。丁寧に設定を見返しみましょう!
設定ミスで意外と多いのが、タイプミスなんです。
さて、kintoneで文字列と数値を結合する方法をご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか?
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