公開日: 2025年06月18日 / 更新日: 2025年06月18日
ATTAZoo+(アッタゾー)の自動採番プラグインはとても便利ですが、kintoneの設定でアクセス制限をかけている時には注意が必要です。
閲覧できるレコードが制限されているユーザーが新規レコードを保存しようとするときに自動採番対象のフィールドの値が重複してしまってエラーになり、保存できなくなることがあります。
ATTAZoo+(アッタゾー)の自動採番プラグインで自動採番の対象にするフィールドは重複禁止の設定にする必要があります。
通常は値が重複しないように番号を自動採番してくれるのですが、閲覧制限がかかっている場合にどういうことが起きるかを見てみましょう。
対象の自動採番フィールドが「N-001」「N-002」「N-003」・・・という採番ルールで自動採番する設定になっていたとします。
現在「N-001」「N-002」「N-003」・・・「N-005」まで採番されているとしましょう。
Aさんには閲覧制限がかかっていてこのフィールドが「N-001」「N-002」「N-003」・・・「N-004」となっているレコードしか見れないとします。
一方のBさんには閲覧制限がかかっておらずのすべてのフィールドを見れるとします。
Bさんが新規レコードを保存する場合:
このフィールドの値として「N-005」の次の値である「N-006」が発行され無事に保存されるAさんが新規レコードを保存する場合:
このフィールドの値として「N-004」の次の値である「N-005」が発行されるが、「N-005」はすでに存在する。
そのため値が重複しているのでkintoneでエラーとなり保存ができない。
(冒頭で書いた通り、対象のフィールドは重複禁止となっている)
ATTAZoo+(アッタゾー)の自動採番プラグインにはこの問題を回避するためのオプションがあります。このオプションを利用すると閲覧制限がかかっていても上記で説明したようなトラブルは発生しません。
その設定方法をご紹介します。
kintoneの設定から「APIトークン」を選択します。
「生成する」をクリックすると新規にAPIトークンが生成されます
生成されたら「アクセス権」で「閲覧」と「追加」にチェックを入れましょう。
APIトークンはひとつのプラグインにつきひとつ発行するのが安全です。
そのため複数のプラグインや拡張機能サービスを利用する場合、ひとつのアプリでAPIトークンを複数発行する必要がある場合があります。管理しやすいようにメモ欄にプラグイン名を書いておきましょう。
ここまで無事に設定できたら最後に発行したAPIトークンをコピーします。
次にATTAZoo+(アッタゾー)の自動採番プラグインの設定画面を開きます。「オプション」タブを開くと「APIトークンの設定」という項目が表示されますので、ここに先ほど発行したAPIトークンをコピペで貼り付けます。
これで設定完了です。
保存をしてからアプリの設定に戻り、アプリを更新します。
CRENAプラグインにもATTAZoo+(アッタゾー)の自動採番プラグインと同じような機能をもった自動採番プラグインがあります。
CRENAの自動採番プラグインはそもそもAPIトークンの設定をしないと使えません。
そのため、このトラブルが発生することはありません。
注意点としてはAPIトークンを発行する際に「閲覧」と「編集」にチェックを入れる必要がある点です。
kintoneのAPIトークンの仕組みについてはこちらの記事で詳しくご説明しました。
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